みんなの冷蔵庫(仮)1
京極の声が真剣味を増す。

それに合わせ、私の胸の鼓動も早くなる。

もはや冷蔵庫という言葉に完全に違和感がなくなってきていた。


「犯人が持つ冷蔵庫。そこに佐田は一旦入りすぐに出た。その後、父と犯人が冷蔵庫に入る」


そこまで言うと、京極は真っ直ぐ私の目を見つめた。


「そしてシグマとくらら、お前達は二人で一つの冷蔵庫を持っているのではないか」


もう他人事ではない。

京極は私よりも私の持つ力を知ろうと奮闘している。
これは私も向き合わなくてはいけない問題だと思った。


「くららは冷蔵庫を開け、中に物を入れる力だけを持ち、シグマは冷蔵庫の中にある物を出す力だけを持つ、二人で一つ、そう推察している」

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