みんなの冷蔵庫(仮)1
「くららちゃん、まぶたの問題なの?」


シグマが横にまたちょこんと座った。
昔と変わらず、背はまだ低いみたいで、多分170センチ近くある私よりちょっと高いだけで、ほぼ一緒くらいだと思う。

でも、甲高かった声もワントーン下がってるし、力も強くなっている。

ふわふわの茶色い髪の毛と、大きくてドナルドみたいな口と、飴玉みたいに真ん丸の瞳だけは、以前と変わらないシグマだった。


「自分が野暮ったい二重だから、すっとした一重が好きなのよ」


シグマは口角を上げ、へらへらっとユルイ笑い方をした。


「くららちゃんは昔も今もかわいいよ。なんだかね―あれ、なんだっけ? あの芸能人に似てるよ」



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