みんなの冷蔵庫(仮)1
「次もうちょっと大きい物でやってみなよ」


シグマが高揚した気持ちを隠せない表情で言った。

確かに、テストも湯呑みも小さすぎる。

人間を入れるかどうかの前に、大きな物を入れる事ができるかどうかの不安がある事に気付いた。


京極が言うように、本当にシグマと私が二人で一つの力を持っているとしたら、当然だけど一人当たりの力は半分しかないことになる。
だとしたら、大きな物は無理かもしれない。

「この椅子でやってみる」


私はテーブルから離れると、体を後ろにねじり、自分が座っている椅子の背もたれを両手で掴んだ。


「頑張って」


上体を起こし、両手でガッツポーズをして見せるシグマに頷いて、立ち上がる。

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