みんなの冷蔵庫(仮)1
先程と同じように頭にシグマの家の冷蔵庫を思い浮かべ、入れ、消えろ、と強く念じ、扉を閉めるイメージをひたすら思い浮かべた。


頭の中で椅子の後ろに立ち、背に両手を乗せ、目を閉じる。
扉がゆっくり閉まると、手に触れていた固い木の感触は一瞬で消える。


「やった」


シグマの興奮した声がして、目を開ける。

やはり、椅子の存在は綺麗に消えていた。


「じゃ、俺出すね」


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