みんなの冷蔵庫(仮)1
ふと、車が静かに停止した。

しまった!

車に乗り込む前は「いざとなったらシグマを連れて逃げよう」と思ってたのに、どこをどうやってここまで来たのか、窓の外を全く見てなかった。

興奮し過ぎて忘れてた。


運転手さんが車を降りてるから、信号停車ではなく、到着みたいだ。

回り込んできた運転手さんが、無言でドアを開けた。

そこから見える正面に広がるのは、異国の高級ホテルのような造りのドでかい建物。

白い壁、一体何部屋あるのって感じでいくつも並んでる窓、高さは普通に二階建てなんだけど、やたら横に広がる壁。

慌てて反対側を車内の窓に飛びついて見ると、そこから見えたのは、手入れされた色とりどりの花の絨毯と、芝が広がるちょっとしたグラウンド並の広さの庭園。

近所の公園よりも豪華な噴水。

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