みんなの冷蔵庫(仮)1
車の中でもしやと思った、とか、軽い気持ちで言ったのに、とか、佐田さんとあんた歳だいぶ離れてるでしょ、とか、一気にまくし立てた。
そして最後にこう言った。
「じゃ、彼女から盗っちゃいなよ」
と。
「えっ無理です」
即答すると、野崎さんは不思議そうに目をしばたかせた。
「どうして? 男は高級懐石よりおむすびの方がいいって人多いよ。可能性ない訳じゃないと思うけど」
そう言って笑った顔は魅惑的で可愛くて……私が男だったら、抱き着かれたらもうメロメロになっちゃうな、と思い、でも佐田さんはこんなに可愛い子に誘惑されてもぐらつかないくらい、彼女の事が好きなんだ、と思ってまた落ち込んでしまう。
そして私はおむすびだけど、彼女は高級懐石料理なんだ。
そうだよね……しかも具の入ってない塩むすびに違いない、なんて思いながら。
どんどんブルーになっていく。
私の中にある失恋色の思考は、メビウスの輪みたいに終わりがない。
そして最後にこう言った。
「じゃ、彼女から盗っちゃいなよ」
と。
「えっ無理です」
即答すると、野崎さんは不思議そうに目をしばたかせた。
「どうして? 男は高級懐石よりおむすびの方がいいって人多いよ。可能性ない訳じゃないと思うけど」
そう言って笑った顔は魅惑的で可愛くて……私が男だったら、抱き着かれたらもうメロメロになっちゃうな、と思い、でも佐田さんはこんなに可愛い子に誘惑されてもぐらつかないくらい、彼女の事が好きなんだ、と思ってまた落ち込んでしまう。
そして私はおむすびだけど、彼女は高級懐石料理なんだ。
そうだよね……しかも具の入ってない塩むすびに違いない、なんて思いながら。
どんどんブルーになっていく。
私の中にある失恋色の思考は、メビウスの輪みたいに終わりがない。