みんなの冷蔵庫(仮)1
途端に静けさが訪れる。


「何なんだ……シグマはペット扱いか?」


京極が呟く。

シグマの手を引いて行ったのは、一人だとどうしていいのかわかんなくなっちゃったんじゃないかなって思う。

私は床に落ちた紙切れを拾いながら、さっきの野崎さんの言葉を思い出していた。


「野崎さんの気持ち、少し分かる。とにかく、知りたくなかったんだよ」


知りたくない事って沢山あると思う。

例えそれが真実でも。

二枚を合わせると、マンションのドアみたいなところでキスをする金髪の男の人と、髪の長い女の人の写真が写っていた。


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調査会社から送られて来た写真です。

本日午後五時、本人が勤務するホストクラブの経営者女性宅にて。

一年程前から閉店後宿泊し、そのまま出勤することが週2、3度あるようです。
詳しくはまだ調査中ですが、現在分かっている範囲の八千草の経歴を二枚目に送付します。
ご確認下さい。佐田


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と、下の方に書かれていた。


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