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「親は子供の所為って思わねぇよ。子供は親の所為って思えるけど親は子供を責めたりしない」

「……」

「俺がそうだったから…」

「……」


全ての親がそうって訳じゃないけど。

でも、こんな俺を育てたお袋でさえ、口に出すことはなかったから。


「俺の母親は、俺が何しようと俺の所為だとか俺を責めたりはしなかった」

「……」

「必死で毎日働いて稼いだ金を俺が取っても毎日喧嘩に明け暮れても、何も言わなかった」

「……」


ほんとにほんとに何も言わなかった。沢山、沢山、言いたい事、愚痴。今思うと沢山あったはずなのに何も言わなかった。

あの頃はお袋を使って遊びまくって、入院してんのに金貰って、ホントに最低な奴だったのに何も言わなかった。


今、思うとすげぇ苦しかったんだろうなって。

そんなまま亡くなったお袋に対して、また情けなさの気持ちが溢れかえる。


「俺の事、諦めてたのかも知んねぇけど。だからさ、みぃちゃんのお母さんもみぃちゃんの所為だって思ってねぇよ。そんな事、思ってたらそんなに働けねぇよ」

「でも…、でも翔は言ったじゃん!!」

「何を?」


美咲の張り上げられた声に、俺は首を傾げる。
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