愛すべきストリップガール
暫く店内を眺めていた…

薄暗い店内は大きなミラーボールでチカチカする…

右上に設置されているテレビにはパラパラを踊る女の子が映し出されている…

大音量で流れるトランス…

それに合わせるかの様に女の子が様々な客の膝上で触られ放題…

ぎこちない笑顔で店内は溢れていた…


そんな中,男二人が沈黙したまま座っている…

なんとも滑稽だ…


『お待たせ致しました。』

重い沈黙を破るかの様に,男がビールを持ってきた。


『どうも…

あの,アキラちゃんは?』


ボクは尋ねた。


『あと4,5分でこちらに案内致します。』


『あっ…どうも。』


4,5分か…

何故かボクまで緊張してきた…。
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