真夏の夜のツンデレラ〜今夜は私を愛して〜



それから少しして

私と亜星は供える花をもって、事故があったその場所を訪れた。



素直に泣けた。

やっと来れた…

手を合わせる私の横で亜星は、天国にいる光太に語りかけるように呟く。


「柑奈は俺が幸せにするから、あんたはそこで奥さんを見守っていればいい…」



1人で来ると言ったのに、わざわざお店を休みにしてまでついて来てくれたのには

亜星にも光太に伝えたい想いがあったからなんだろう…。


やっと、この想いにけじめをつけれたような気がした。




数ヶ月後


私は陽性マークのついた検査薬を持ってトイレから出られずにいた。


「柑奈?どうだった?」

ドンドンドンドン、トイレの戸を叩く亜星は待ちきれないとばかりに急かしてくる。



嘘でしょ…

妊娠してるなんて…


「早く‼」急かされて仕方なく私は検査薬を後ろ手に隠してトイレから出る。


「どうだった?」

「…陰性だったよ?」

「なんだ…そっか。」

少し残念そうな亜星だけど、まだ結婚もしてない相手の妊娠を望むなんて呆れてしまう。


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