ワンコorオオカミですか!?
「彼は会社とプライベートでは顔つきも声色も違うわよ。プライベートなら、どんな我儘で高飛車で懐かない子でも毛並みさえ好みなら必死で口説くんだから」
「へー」
「意外と紳士的で一途なのかもしれないですねー」
二人が黄色い声や悩ましげな吐息をそれぞれ吐いているけれど、それってあれですからね。
猫の話ですからね。
でも水を差したくないので必死でサンドイッチに齧り付いて視線を床へ落とす。
「でも、美国部長なら、付き合ってからが大変そう」
「ねー。結婚しても心配だよねぇ。私は私に気付かれないように上手にしてくれるなら良いけど」
「あら、そんな男嫌よ。絶対に幸せにならないわよ。貴方可愛いのにダメンズは止めなさいよ」
クールそうな紺野さんは二人のテンションについていけないかと思っていたのに意外とノリノリでその話に食いついてきた。
「じゃあ、紺野さんのタイプって?」
しゃきしゃきとサラダを食べながら、表情一つ変えずに紺野さんは言う。
「可愛い男。見た目も中身も。従順なのも好きだけど、物足りないのよね。乗りこなしたいけど可愛いが絶対ね。頭の中が可愛いのも、顔さえ可愛ければ可」