ワンコorオオカミですか!?


ガンガンと攻めてくる狼君が、私の名前を呼ぶにが何だがくすぐったい。


『残念。それも無理みたいです』

そう打つと、送信してまた三人の話に耳を傾ける。

「でも、そうよね。恋愛なんて片思いのドキドキ感の方が若いうちは楽しいのよ。恋人になったらなったで、私たちの歳になると結婚やら仕事での擦れ違いやら、我慢したり相手に合わせたり不安なのに言えなくなっちゃったり、――楽しいことばかりじゃないじゃない?」


困ったように笑う紺野さんに、しんみりと二人が頷く。

昨日、色々と暴走してしまったのちに、恋人宣言はしなかったもののキスをした私と狼くんは、今スタートラインに立っているような気がする。
ふわふわしたこの感情は、付き合っていくうちに不安に変わって行くの?

『え!? サンタがいるからって意味?』
『そのサンタを美国部長が見に来るからです』

狼君の返事の早さに平伏しながらも何とか私も返事を打った。


「だったら何で付き合っちゃうんでしょうね、人間って」
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