歪~ibitu~
柚にぃという単語が千夜の口から出たことで、みんなの空気がはりつめた気がした。
流歌、千郷、誓。
みんな目が笑ってない。
そんな中、流歌がいきなり千夜の方に足を踏み出した。
「お、おい?流歌?」
なんだかヤバそうな雰囲気だったので流歌を止めようと声をかけたが、流歌は歩みを止めない。
背中から見てもわかるほどの殺気。
流歌は一体何にそんなにおこっているのだろうか。
流歌は千夜の前に立つと、無遠慮に腕を鷲掴んだ。
「っ!………痛っ!」
「お二人さん、ごめんね!ちょっと山の降りるの大変だろうし、手伝ってそのまま帰るわ。」
「うん、千夜ちゃん!早く元気になってね!」
普通にしゃべっている時より声が低かったからか、少し鳥肌が立った。
そのまま千夜は誓と流歌に引き摺られるようにして、山を降りていった。