殺戮都市~バベル~
俺と恵梨香さんも店を出て、戦闘が開始されると同時に、南軍の中を移動する。


そう話しながら中央部へと向かい、南軍に渡った俺達。


自らが所属する軍に牙を剥くというのは……なんと言うか、凄く不思議な感じがする。


「さて、黒井をどうにかしたら、今度こそバベルの塔に向かえると信じたいもんだな」


街の中心にそびえる巨大な塔を見上げて、神谷が呟いた。


松田を倒せば北軍の人間を仲間にしやすくなる。


そう考えて倒したものの、その結果、力を付けた南軍が勢力を増してしまった。


出来れば黒井もバベルの塔に……と思っていただけに、こうなったのは残念でしかない。


「後方の不安材料がなくなれば、前に進める。それはその為の戦いなんだ。そう思えば、もう少し頑張れるだろ?」


川崎にそう言われて、フフッと笑って見せる神谷。


「では、戦闘開始の合図と共に侵攻開始だ。狙うは黒井、死ぬ気でやれよ」


恵梨香さんがそう言って、戦闘開始の合図を待っていた時だった。












『あー、あー。真治君?戻って来てるのかい?』










俺のPBMから、聞き覚えのある声が聞こえてきたのだ。
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