殺戮都市~バベル~
「はっはー、東軍が来てくれたら、こっちも楽になるかな?それにしても西軍は何やってるんだろうね。真治君、南軍は僕達に任せて、連合軍のリーダーとして行動して来なよ。葵さんもいてくれるしさ」


西軍を気にしている、俺の心を見透かしたように、菅がサーベルを向けて「行け」と促す。


大友が来てくれて、何とか南軍は大丈夫にも思えるけど……まだまだ安定しているとは言い難い。


「で、でも……まだこっちも大変なのに……」


「何言ってんの!キミは連合軍のリーダーだろっ!仲間を信じないでどうするの!一人でなんでもかんでもやるつもりなのか!?僕達を信じろよ!」


菅は……黒井の仲間で、ついさっき共に戦うと言ってくれた。


個人としてなら、信じろと言われて信じられるような関係ではないけど。


もっと大きな視野で見たら、俺はこの街の人全てを信じなければならないんだ。


会った事のない人でさえも。


そう考えると……菅を信じるのは容易い。


「わ、わかった。じゃあここは任せる!俺は、西軍に行って来るから!」


「ああ、行っておいで。さてと、頑張りますかね!」


ニッと笑った菅に頷いて、俺は西軍に向かって移動を開始した。
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