殺戮都市~バベル~
「ふざけるんじゃねぇ!テメェがいなくなったら西軍が崩れると思ってるのかよ!あんまり西軍をなめるなよ!!」


俺の言葉に、真っ先に反論したのは、ここまで戻って来た沼沢だった。


雪子さんも沼沢の意見に賛成なようで、太刀を北軍の方に向ける。


「あんたがいなくても、西軍は負けやしないよ。恵梨香ちゃんもそうだけどさ、吹雪を見て来てくれないかなーってね。ほら、あの子昔から血とか苦手だからさ。頼むよ」


……昔はどうか知らないけど、吹雪さんは返り血を浴びながらでも平気で戦ってるよな。


きっとそれは建て前だろうけど、ここで俺が意地を張れば、北軍に行くタイミングを失ってしまいそうだ。


「わかりました。西軍は大丈夫と信じて、俺は北軍に向かいます!」


雪子さんや西軍の皆を見て……俺は飛び上がって、二毛が両断したナイトの死骸の上に乗った。


ここはもう、大丈夫だ。


戦力で見ても、強い人達が沢山いるし、精神的支柱もいる。


他の軍を見て、戦況が落ち着いているようなら、塔に入らなければならないからな。


雪子さんに、北軍に行けと言われたのは、良い機会だったかもしれない。


そう考えて、俺は再びポーンの上を移動し始めた。
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