殺戮都市~バベル~
ウロコに覆われた身体に、日本刀がめり込む!


防御を無視した、攻撃に全力を注いだ一撃だ。


これでダメなら……俺に攻撃手段はない!


「少年!そのまま振り切れ!」


背後から聞こえた恵梨香さんの声。


それと同時に、日本刀の峰に打ち付けられたトンファー。


さらに日本刀がめり込んで……ウロコを斬ると同時に、ビショップの肉に到達したのだ。


「うおおおおおおっ!」


恵梨香さんの後押しがあり、振り抜いた日本刀。


脇腹を斬り裂き、大量の血がそこから噴出した。






「グアアアアアアアアッ!」





低く、塔全体を震わせるような声を発して、ビショップが暴れ出す!


腕が、身体が、乱暴に振られて、それに当たってしまえば大ダメージは必至。


血を振り撒きながら暴れるから、白い塔が赤く色付き始める。


「掴まれっ!」


攻撃を加えて、落下する俺達に、階段にいた沼沢の鎖分銅が伸ばされた。


何とかその先端の分銅を掴み、恵梨香さんを抱え、階段の方に移動するけど……その途中で、ビショップの左手が俺達に振られたのだ。












あ……まずい。












暴れるビショップの動きは、想像以上に速く、回避も防御も間に合わない。


そう判断した時。







「真治君!」






そんな声が聞こえて、俺の背中に衝撃が走った。
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