殺戮都市~バベル~
「まあ、囮になるくらい簡単だよっ!恵梨香といる時は、私が囮になる事が多かったからね」


そう言い、吹雪さんがチャクラムを投げ付ける。


当然それはビショップの体表に弾かれて、ダメージは全くないけれど、上手い具合に上方にいる吹雪さんの方を見た。


ビショップが手を伸ばせば、届きそうな位置で飛び回り、沼沢も吹雪さんと同じように頭上を飛び回る。


あのてらてらしているウロコの上を踏み、バランスを崩す事なく飛び上がる吹雪さん。


沼沢は俺と同じくそれが苦手なようで、吹雪さんの武器に鎖分銅を巻き付け、引き上げてもらっている。


その不規則な動きに、ビショップも翻弄されているようで、振り回す腕も、噛み付く口も、二人を捉える事が出来ないでいた。


逃げる事に集中しているようで、攻撃まで手が回らない様子。


恵梨香さんも二人に合流する為に階段を駆け上がる。


これで、下準備は整ったか。


後は、不測の事態が発生して三人が死なないうちに、一気に胸を斬り開いて心臓を撃ち抜く。


「よっしゃ、一丁やるか!」


名鳥に頷いて、俺達は階段を下りる。


ビショップの正面に回り込んで、動きが止まった所を攻撃する!

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