殺戮都市~バベル~
何か……俺、おかしな事を言ったかな?


「良いかい真治。沼沢も真治も、自分の持つ力をぶつけて戦ったんだ。単純な強さだけなら、真治が沼沢に勝てる要素はなかったけどね。ここに来るまでに戦ったこいつらが助けてくれた。それも真治の力だよ。だから、私は止めなかったんだ」


……助けてくれたというのも、俺の力?


もしそうだとすると、この三人と戦っていなければ、二毛達は沼沢の味方をしたかもしれない。


それは沼沢の力。


そういう事で良いのかな。


「あんた達もご苦労だったね。助けられたからって、律儀に助けに来るとはね。見直したよ」


地上に降りた梅原が、城井のいる場所までやって来て、雪子さんの言葉に照れたような表情を浮かべる。


「二毛ちゃんまだ起きないねえ……って、あれ?」


吹雪さんが、不思議そうに動かない二毛に近付いた時だった。


ふわりと、光の粒が二毛の身体から出て来たのだ。


「え!?な、なんで今になって!」


梅原と城井が、慌てて二毛に近寄る。


「……胸に傷がある。多分、武器が破壊された時に、破片が深く突き刺さったんじゃない?」


二毛が……死んだ。


しばらくすれば復活はするだろうけど、俺を助けて死んだという事実が、申し訳ない気持ちにさせた。
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