殺戮都市～バベル～
武器を構えて踏み込んだ中央部。


ポーン達が俺達に気付き、喰らおうと歩み寄って来る。


その中にいるナイト。


ポーンが動き出したのに反応して、俺達の方に顔を向けた。


「さあ、来ますよ。ポーンとは比べ物にならない強さだから注意してください」


俺がそう言い終わるより早く、ナイトがポーン達を飛び越え、こっちに向かって駆け出したのだ。


相変わらずの速度で、盾を前に、槍を脇に構えて。


「槍か！俺のランスとどっちが強いか、勝負だ！！」


高速で駆け寄るナイトに対し、ランスを構えて黒井は走り出した。


真正面から迎え撃つのか！？


無茶苦茶だ！


慌てて、黒井をサポートする為に、俺もナイトに向かって走った。


凄まじく速い人と化け物の激突！


ナイトの巨大な槍が、凄まじい勢いで黒井に突き付けられた。


だが、黒井はその攻撃を避けようとせずに、身を低くして、ソードブレイカーを頭上に構え、全身のバネを使って槍を情報に弾いたのだ。


お互いの勢いが、そのままランスの破壊力となる。


懐に飛び込んだ黒井のランスが、ナイトの腹部に触れた。


ズブッと尖端が突き刺さり、黒井はさらにそこから押し込んだ！
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