殺戮都市~バベル~
「うーん、10個で足りるかね?ま、足りそうになかったら、また北軍の人間を殺せば良いか。じゃあ、とりあえず残り10個になるまで、ガチャを引くとして。ただ引くのは面白くねぇ。勝負しないか?」


勝負?


ガチャで勝負って、俺も友達とたまにやったりしたけど、どちらがレアリティの高い物を引けるかってやつかな?


なんか、そういう無意味な勝負はワクワクしてしまう。


「良いですよ。じゃあ、負けた方がメシを奢るってのはどうですか?」


「ノリがいいねえ。メシを賭けての勝負ね。良いぜ、乗ってやる」


名鳥もこういうギャンブルが好きみたいだな。


単純な勝負ほど燃えるってね。


絶対に負けてなるものかと、俺は気合いを入れてPBMを取り出した。


「ちょっとちょっと!足りそうになかったら北軍の人間を殺すって、この辺りにいるのは私の部下なんだから!殺るならよそで殺ってよね!」


「冗談だよ。ま、戦ってればまた貯まるっしょ。じゃあ坊主、どっちがレアリティの高い武器を出せるか、もしも同じだったら、どれだけ多くレアリティの高い武器を出せたかで勝負だからな」


俺は名鳥の提案に頷き、PBMを操作した。
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