3つの視線、1つの物語
朝食の後
姫様に付き添って桃の木の庭に来た
しかし、姫様はベンチに座りぼーっとしている
今朝も元気無かったし…大丈夫かな?
大量の求婚に悩んでるのかな?
それとも、俺が居ない間にコンフィーヌ様に何かされたのかな?
困った俺は足元のレディナに尋ねる
「姫様…どうしたの?」
「にゃぁー」
…わからない
「俺が、猫語分かればいいのに」
分かるわけない…
仕方がない、自分で探るしかなさそうだ
覚悟を決めて、俺は姫様の前に行き跪く
そして、下から姫様の顔を見つめる
「どーなさいました?」
「…………」
無言…?
え?これ、拒絶されてる?
どーしよう…俺、凄く困った