3つの視線、1つの物語

朝食の後
姫様に付き添って桃の木の庭に来た

しかし、姫様はベンチに座りぼーっとしている
今朝も元気無かったし…大丈夫かな?

大量の求婚に悩んでるのかな?
それとも、俺が居ない間にコンフィーヌ様に何かされたのかな?

困った俺は足元のレディナに尋ねる


「姫様…どうしたの?」

「にゃぁー」


…わからない


「俺が、猫語分かればいいのに」


分かるわけない…
仕方がない、自分で探るしかなさそうだ

覚悟を決めて、俺は姫様の前に行き跪く
そして、下から姫様の顔を見つめる


「どーなさいました?」

「…………」


無言…?
え?これ、拒絶されてる?
どーしよう…俺、凄く困った




< 254 / 324 >

この作品をシェア

pagetop