君が冷たい理由。【完】
その星空に感動してどんどんと前へ進んでいく。
フェンスに指をかけわあっと星空を見上げる。
「…星、好き?」
「う、あ、はい!好きですっ…」
「そう、ならよかった。」
彼は私にニコリと微笑むと近くのベンチに腰掛ける。
そんな彼に近づいて、私も隣に座る。
小学2年の頃から男嫌いで、自分から男の子に近づこうとしなかった。
だけど今始めて自分から求めに行った。
その理由がなんなのかはわからなかったけど。
「あの、芹沢くん」
「颯太」