国は反転する

「あら、みらちゃん。来てたの?」
パン屋のおばさんは私に気づくと
「あれ、あるかしら?」
と、ゆってきた

あれ、とは、真っ赤なトマトのことだ

「はい!これですね!」
「5個ちょうだい!前のも瑞々しくて、何だか甘くて美味しかったわ。」
おばさんは頬に手を当て嬉しそうに言う

「えへへ。ありがとう!手がかかってるので嬉しいです!」

私の野菜は作り違うので、
温野菜と違うらしい

一度食べた人は私のところに来る

まぁ、交換!なんて言う人もいて
私は、それと交換して生きているようなものだ

昔はこんな事は、すると思っていなかったけれど、こんな生活も悪くない

自由に生きて行ける

そんなことが嬉しい

< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop