この恋心に嘘をつく

そんなにやける凛子を見て、店長のお叱りは延長戦へと突入することになってしまったけれど。



*****



昼下がりのカフェテラス。

1枚の紙を手に、凛子は難しい顔をしていた。


「……この一文字が、余計なのよね」


指でなぞる紙の上には、【不採用】の文字。


これで一体、何度目だろう?
もう数えるのも嫌だ。


盛大なため息をつき、少し冷めてしまったコーヒーを口にする。

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