今日こそ絶対に自殺します。






夏のある日のことーーー




「っ!!」



学校から帰宅して部屋に入ると、俺は目を丸くした。




全開の窓に風に揺れるカーテン。


そしてーーー


俺の勉強机にはうつ伏せに寝ている光の姿があった。




「………」


珍しいな、光が部屋に来るなんてーーー






中学校入学以来、光は俺の部屋に遊びに来なくなった。


おそらく中学校という喋る場所ができたからだと思う。


光がいない部屋はちょっぴり寂しかったけど、学校で会えると思ったら我慢することができた。







ーーー俺は光に近づくと、光の顔が見える位置に自分の顔を持ってきた。





「スー…スー…」



静かな寝息をたてながら、光はぐっすりと眠っている。





ーーーこういう顔、見たことないかも。




俺はもっと顔を近づけると、ずっと光の寝顔を見つめていた。











「ふっ、かわいい」



ーーードキッ



え……?



俺は自分で言った言葉に驚きを隠せなかった。



俺、今なんて……






俺はもう一度光の寝顔を見つめた。


「………」


真っ白でキメの細かい肌に、よく見たら長いまつ毛。


ピンク色の唇は、ふっくらとしているーーー






なぜだか分からない。


顔を近づけたくなったーーー






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