今日こそ絶対に自殺します。
ーーー時が経ち、俺はいつのまにか高校二年生になっていた。
俺はまたもや父に無理を言って、地元の比較的偏差値の高い高校に入学させてもらった。
普段から途絶えない女子たちの声。
「千崎先輩!!」
「千崎くーん!!」
俺はそんな声など全部無視した。
頭の中は、光を助けることでいっぱいだったからーーー
「……っ」
俺はこの時ものすごく苦戦していた。
それはーーー
「たっ…ちゃん…おかえり……」
日に日に光の症状が悪化していたから。
ーーーもはや以前の光の笑顔はどこにも見当たらなかった。
症状が出ていないときの光はいつも顔を青白くして、目を薄っすらと開くだけだった。
食事は喉を通らず、腕も足もどんどん細くなっていった。
『ーーーしばらく、病院での集中的な治療が必要です』
病院側からそう言われ、光は高校に行くことを中断し、毎日毎日暗い病室に閉じ込められては俺の帰りを待っていた。
「ーーーただいま、光」
俺はそう言うと、光が横たわるベッドの脇の椅子に座った。
「ーーーたっちゃん…」
「なに?」
「ーーー幸せ?」
ーーードキッ
胸を打たれたような感覚が走った。
「……っ」
俺は光の手をギュッと握ると言った。
「ものすごく、幸せだよーーー」