サンドリヨンに憧れて
食事も終えて片付けも終わりリビングでのんびりした時間を

過ごしていると、孝男さんが私の身体に触れながら話かけてきた。

「香澄・・元気ないな」

「え?そんなことないけど・・」

「さっきの電話のせいか?」

当たっているがそんなこと私が気にしたってどうすることもできない。

それに孝男さんの過去の女性っていうことは記憶から消せるわけでもないし・・

本人は大丈夫と言ってくれるが、不安で仕方なかった。

「ちょっと疲れたかも・・お風呂にいってきます」

この時はこれ以上詮索されたくなかったので逃げた。

湯船の中でじっと考えた。

元カノが病気で帰国って・・気になれへんって言うほうがおかしい・・

会えへんと言ってくれたが、向こうは会いたいみたいやし・・

ここに来られても今の私には・・・何もできないし・・

ため息ばかりが出てくる。

明日で休暇が終わる・・・一旦家に帰ろう・・・

そう思って出ようとした時、お風呂の扉が開いた。

「え?」

「やっぱりな・・その顔」

「っていうか・・なんで?」

「俺の嫌な予感が当たりそうやったから・・」

言いながら入ってきて、身体をシャワーで濡らして

湯船に入ってきた。

「香澄・・・一人でなやんでたな」

「そんなこと・・ないから」

「嘘つき・・・」

後ろからぎゅっと抱きしめて彼の手は胸元で動き始め唇は首筋へと

落とし私の体は身動きが取れなくなってしまった。
< 102 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop