サンドリヨンに憧れて
「孝男・・さん・・やめて・・」

「嫌や・・って言ったら?・・」

彼の手を握りその動きを遮った。

彼もわかっていた。さっきの電話のことで悩んでいることを・・

ため息とついた後、私の耳元で言った。

「香澄・・あんな・・」

「何?」

「ここでずっと住まへんか?」

「え・・・」

「香澄の両親にも交際することは伝えてるし・・・」

「でも・・・」

「香澄がそんな顔してたら離れられへん・・」

「え?・・」

「一緒に暮らしてたら悩むこと・・無いやろ」

「そうやけど・・でも・・」

「まぁゆっくり考え・・・」

首筋を唇で触れた後、湯船から出てシャワーを浴び始めた。

突然の孝男さんが言った言葉に驚き、彼がシャワーを浴びている間

唇が触れた所をおさえたまま湯船から出られなかった。

「香澄・・出ようか?・・香澄?」

「へ?・・え・・・」

「しゃあないな・・」

と言いながら私を湯船から出してお風呂から上がった。

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