サンドリヨンに憧れて
え?何?今の一瞬での心変わりは?

きっと私の顔はきょとんとした表情をしているかもしれない・・

「さて・・明日仕事やな・・ほんなら会社でな・・」

私を降ろして帰ろうとした時、彼の服の裾を思わず掴んでしまった。

「香澄?」

「・・・こんなん・・ずるいわ」

「え?」

「・・・待って・・帰るの・・」

再度座り直して私は彼の目をじっと見つめた。

「・・・さっき言ったこと・・・どっちがほんま?」

「・・・聞きたいか?」

「うん・・教えて・・」

ソファーの背もたれにもたれながら顔は天井を見てふっと息を吐いた・・・

「・・・両方・・」

「両方?」

「そうや・・香澄のこと惚れすぎて・・・俺の独占欲で香澄を縛るのは
あかん・・・そう・・思ったんや・・」

「でも私・・その気持ち・・嫌いじゃないです・・」

「え?」

「こんなにも思ってくれることなんて・・無かったから・・」

今までの恋愛を暴露してしまっているように聞こえるかもしれないが

私の経験していた恋愛は結構二人の距離が開いているようなことが

多かった・・・

悪く言えば都合のいい女・・・そうだったかもしれない・・

立川とのことが一番そうだったかもしれない・・・
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