サンドリヨンに憧れて
「香澄、飲み直しせえへんか?」

「え?あ・・何飲みます?」

「そやな・・・ワインにしようか?」

「それって・・・さっき・・」

「香澄が一番酔わへんって言ってたからな」

「でも孝男さんは・・大丈夫?」

「俺はなんでもいけるから・・・」

急に立ちあがり、ワインを取りに行ってくれた。

「お待たせ・・・」

赤ワインのボトルをテーブルに置いた。

「孝男さんそのワイン・・・結構高いんじゃ・・」

「気にするな。実家に行った時に貰ってきたやつやから」

お店で頼むと数万円するワインだった。

「じゃ・・・乾杯」

「乾杯・・・」

普段なら飲むこと何てできないワインのおいしさに自然と笑顔が

出てしまった。

「香澄・・やっぱり酒好きやな」

「仕方ないです・・・あんな環境で住んでたんで」

「香澄の家も結構置いてあったよな・・ボトル」

「あそこの家は元々店の倉庫だったんです。父の趣味も兼ねてましたけど」

「そうか・・」

「姉が大学生の時に父があの家を私達に明け渡してくてたんです。始めは二人で住んでいたんですよ」

「じゃ香澄は高校生か?」

「はい・・そうです」
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