サンドリヨンに憧れて
「それじゃ大学生の香澄に会ってるのかもしれんな・・・」

「そうですね。こんなに近所なら何処かの道ですれ違ってたのかも・・」

「世間は狭いな・・」

「ほんまですね・・」

他愛のない話をずっとしながら飲んでいると、ボトルも空になってしまった。

「次・・開けるか?」

「え?まだありますか?」

「もっとええの出そうか?」

「それは勿体ないです」

「じゃ・・同じのもってくる」

結局2本3本と開けてしまい、私にもたれながら彼が眠ってしまった。

ソファーで少し寝かせたてその間に片付をし、2階に連れて行こうと起こした時

彼が寝ぼけて寝言を言った。

「ごめん・・・晴香・・・」

出た・・・女性の名前・・・もしかしてさっきの女性・・・

そりゃ彼だって女性の一人や二人・・いて当たり前

酔って言うぐらい・・・どうってことはなかった。

でもごめんと謝るってことは・・訳がありそう

聞かなかったことにして目が覚めるまで声を掛けて起こした

「孝男さん・・行きますよ・・」

「あ・・うん・・ごめん・・寝てしまったか・・」

「いいから・・部屋にいきますよ」

「うん・・」

半分寝ぼけた彼の後を歩き、階段から落ちないように見守り部屋に戻った。

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