恋、物語り



2度目の沈黙。
告白された時にも感じたけれど
小林くんとの沈黙は居心地悪くはない。


お互い照れたように笑って
「また明日!おやすみ」と交わし
彼はまた颯爽と自転車を走らせた。


ドキドキする心臓に手をあてる。
彼の声、彼の言葉、彼の笑顔ーー…

彼に惹かれていってる自分が
そこにはいた。


認めたくなくて
けれど、認めなきゃついていかない
この感情を

人は恋と呼ぶのでしょうか。




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