恋、物語り
それ、本当ー?
と、姉は何か言いたげにニヤニヤ笑う。
母は少しウキウキしてキッチンへ
食べ終わった食器を片付けていた。
父は、、
やはり新聞をシワシワにして
私を見ている。
そんの父を横目に
学校に行く支度をするのに
階段を駆け上がり自室に戻った。
机の上で携帯がチカチカと光ってる。
メール受信のサイン…。
…まさかね。
こんな朝からメールなんて…
そんな思考とは裏腹に
私の感情は好奇的だ。
カチ……
受信ボックスを開く。
ドキンーー…
弾む胸の音が朝から耳にダイレクトに響く。
「小林…くん」