一途な彼と不器用彼女①
*陸side*


蒼依が俺らを裏切ってから2日経過。


それからはと言うとみんな死んでる。


何をするにも気がない。


それに俺らが裏切ってからも学校に来ると思ってた。


あ、俺だけじゃねーぞ?


他のやつらもだ。


だがあの日からあいつの顔を見ていない。


それに今日は理事長も空良っちも不在だそうだ。


こんなに珍しいことってあるか?


って偶然だろうけどな、どうせ。


それよりも、だ。


この前の抗戦、黒蝶vs邪鬼。


邪鬼のメンバーは全員で5000人いたはずだが一気に1000人になった。


あの時の現象には俺らもビックリした。


はじめて見た黒蝶で、はじめて感じた黒蝶の殺気。


遠目からみている俺らでも倒れそうな勢いなんだから邪鬼の弱いやつらはもうほとんど倒れているだろう。


それからは黒蝶の圧勝で。


黒蝶は邪鬼との抗戦を無事終了来たんだが黒蝶のからだが急に傾いた。


理事長は倒れることを知っていたのか感じていたのかわからないが倒れる何分前になると倉庫の前の扉に身を隠していた。


だから一番始めに黒蝶のところにたどり着いたのは理事長ってわけだ。


でも俺は黒蝶の戦い方が蒼依と同じようにみえるのはなぜだ?


でも蒼依なら倒れたのはわかる。


理事長のいっていたこともわかる。


まぁあいつの残された人生は残りわずかだからな。


.........................っあ。


本当じゃねーかよ...。


あいつがいきられるのもあと少ししかねーじゃんかよ。


どうすんだよ。


思いを告げないまま蒼依を放っておくのかよ。


あー!


俺はどうしたらいいんだよ!


あ、そういや黒蝶どこいったんだよ。


俺らが見舞いにいったときにはもう退院してたしよ。


またお礼が言えなかった。


まぁとりあえず理事長に言って会わせてもらうか。

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