一途な彼と不器用彼女①
*疾風side*


...............。


あーーー!クソ!


俺心配しすぎて仕事できねーよ!


なんでまだ起きねーんだよ!!


それになぜか外騒がしいし。


ってん?外が騒がしい?


外が騒がしいって可笑しくないか?


今気づけば王覇とどっかの奴等が殺りあってんじゃねーかよ。


ってか相手たぶんヤクザだし。


誰だよ、ヤクザに手をだした奴。


それよりも相手の真ん中にいる男どっかで見たことある。


俺もヤクザだから見たことあるのは当たり前だけどでも前からあったことあるような...?


なんて思っていたらグラウンドにはもう王覇の奴は1人しか立っていない。


まぁ本職とならこうなるよな?


しゃーない、俺が助けにいくか。


俺はスーツを脱いで動きやすい格好になる。


そしてもう一度外を確認するとグラウンドには王覇の者とヤクザの者、小さい子2人...ってえ!?


小さい子!?それもまだ保育園児だろ!?


ってかあの小さい奴もどっかで....ってかあれ蒼兎と優依じゃねーかよ!


それにあの男優依たちの知り合いかよ。


だって男でっけー声で優依!蒼兎!って言ってたもんな。


なんて思っていた俺は次の発言で俺は驚いた。


優依「....昴君。」


こっから優依の声を聞き取るのは無理があるな。


....................は?


今優依“昴君。”って言ったよな?


昴って............あの昴か!?


紺野組と同盟を組んでいた組の若だった昴だろ!?


あいつも組長になったんだな!


なんて俺は思ったんだけど。


まず肝心なところに目を向けるのを忘れていた。


それに気がついたのは優依たちと昴たちが帰ってから。


...........................。


ってかまずなんで優依達はここにいたんだ?


いやいや、優依達保育園は?


俺今日保育所に送ってきたよな?


なのになんでいるんだ?


まさかの抜け出してきたか?


まず昴がいることに感動する前になんで優依達がいるのか考えなかったんだよ!俺は!


はぁ....もうなにも考えたくねーわ。


なんて思っていたとき...


ガラガラガラ...


?「おい、てめー優依達ちゃんと保育所に送ってきたよな?」


疾風「当たり前だろ?」


?「じゃあなんでいるんだよ。」


疾風「知らねーよ!俺も!」


なんて少し口喧嘩みたいになってしまったがさっき入ってきたのは空良だ。


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