一途な彼と不器用彼女①


空良「まぁ...優依達も蒼依達の遺伝子を受け継いでいるからな。
あいつらもサボったんだろうな。」


そういや、優兎斗もサボってたな。


まぁ蒼依はわかっていると思うけどな。


空良「それよりも蒼依はまだなのか?」


疾風「ああ、まだ啓からもで...♪~♪~♪...あ、啓からだ。」


めずらしい、啓から電話って。


まさか、蒼依に何かあったのか!?


疾風「あ?ど、どうしたんだ?」


啓「あ、あ、蒼依が...!」


.................。


疾風「おい、蒼依がどうしたんだよ!!!」


空良「おい、疾風蒼依がどうしたんだよ!」


もしかして、蒼依の身に何かあったんじゃ...。


啓「.....が.....ましたんだ。」


疾風「あ”?きこえねーよ!」


啓「だ、だから!
蒼依が目を覚ましたんだよ!」


.......................。


空良「おい!蒼依は!?
どうなんだよ!!」


疾風「あ、蒼依が...。」


嘘だろ...?


蒼依は助かったのか...?


疾風「目を覚ましたんだ。」


空良「は...う、嘘だろ?
じゃあ蒼依は助かった...?」


啓「今のところ合併症はでていない。」


って事は...


疾風「...助かったんだ...。
よ、ヨッシャァァァァ!」


助かったんだよな。


よかった、よかった、よか...った...。


疾風「ウー...よ゛、よ゛がっだな゛!」


啓「ああ、またなにかあったら電話する。」


そういって切れた電話。


ってかまた何かあったら電話するって、もう電話いらねーよ!


空良「疾風よかったなー!」


疾風「あ゛あ゛!...グスン...」


空良「お前本当に大人げないよなー!」


疾風「ぞういうお前だっで!
目に涙だまっでんじゃねーがよ!」


空良「う、うるぜーよ!
お前のぜいで泣げで来だじゃねーがよ!」


本当に泣いてやがる笑


でも本当によかった。


ありがとうな、優兎斗。



─蒼依を助けてくれて


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