一途な彼と不器用彼女①


蒼依「なんでこんな言葉かけてくるわけ。
何をしたいの。」


魁柊「お前と一緒にこれからもいたいんだよ。」


蒼依「なんで...!なんで...?
人殺しとそんなにいてタノシイ?
人殺しと一緒でも俺らはタノシイって?
ふざけたこと言わないでよ...。
もう私はなにも要らないの...。
友達も...仲間もなにもいらないの!
なんでいつも私なわけ!?
いつもいつもいつも...!
私...なにかした...?
悪いことなんて...してないよ...。
なのになんで...?
私の存在価値って...ナニ...?」


もうなにもかもわからない。


生きててタノシイ?


戒「お前の存在価値なんか俺らはしらねーよ。
でももう過去は過去だろ!?
過ぎた事はどうにもできないだろ?
ならもう前に進むしかないんだよ。
お前も...俺らも前に進むことしかな。
だからもうお前も過去と終止符を打てよ!」


陸「楽しいか楽しくないかは人それぞれだ。
でも人殺したやつにも幸せになる権利がある。
それは世界中の人々が持つ権利なんだよ。
幸せにもいろいろある。
楽しくない楽しくない。じゃない。
楽しくないなら楽しいことをするまでだ。
幸せになりたきゃ自分で幸せをつかみに行くんだよ。
最初っからなにもしてないくせにグチグチ言うな。」


もー本当に調子狂う。


前の私みたいに無人ならなにも感じないのかもしれないけど今はすごくみんなの言葉が心に染みる。


夏々「もう1度...今度は親友として仲良くしてくれる?」


魁柊「せっかく夏々がこう言っているんだから断る訳ないよな?」


陸「まぁお前が無理っつーても俺はどこまでも追いかけるけど。」


蒼依「あーも!なんでこんなに調子狂う訳...。
なんでみんなこんなに心が暖かいわけ...?
なんでこんな私にまで...?」


せっかくならもうほっといてもらった方がよかったのに。


なのにこいつらは人の心にズカズカと入って。


そして私の冷えきった心を溶かしたんだよ。


もうなんなのよ。


潤「それはみんなお前の事好きだからだよ。」


蒼依「......バカドモが。
もうワケわかんないし...!
どんだけ私の心に許可なく入ってくるのよ...。」


もう腹立っちゃって涙出てくるよ。


< 315 / 356 >

この作品をシェア

pagetop