痛々しくて痛い
体の変化に合わせてヘアスタイルもチェンジしていたんだな。


「そのかいあって、2年からは部活でレギュラーの座を射止めたし」

「え…それまでは、違ってたの?」

「うん。『テクニックはあるけど、いかんせん身長とパワーが足りない』っつって、バスケ始めた中学の頃からずっと控え選手だったから」


それは驚きの事実だった。


てっきり、麻宮君はスタート時からずっとエースで頑張っていたのだと思っていたから。


でも反対に言えば、遅咲きであった上に、決して部活動が盛んではなかった高校のバスケ部を、よくぞ県大会優勝まで導けたものだと思う。


「いや、バスケやってる高校生として、170半ばくらいじゃまだまだ恵まれた体型とは言えないんだけどさ。強豪校なんてホント、すげーガタイの良いのがゴロゴロいるし」


私が生意気に麻宮君を評価している間にも、話は進んで行く。


「でも、それまでよりは断然パワー負けしなくなってたし、それこそ足りない部分は『テクニック』でカバーして、卒業までレギュラーの座を死守する事ができた。あ、それに、その間もちょろちょろ伸びてたしな。高校で最後に計った時は確か179だった」

「へ、へぇ~…」


お茶を淹れ終わり、自分のデスクへと向かいながら言葉を発する私につられて、麻宮君もその場から動いた。
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