痛々しくて痛い
麻宮君の抗議に、颯さんはキョトンとした表情で続けた。
「オレが避けたいのは名字をそのままダイレクトに発音する事だから。悪意とはかけ離れた、可愛らしいアレンジがされていれば、全然問題ナッシング!」
「いや、ナッシングって…」
「却下」
すると伊織さんが麻宮君に代わり、ズバッと判定を下した。
「だっさいネーミングセンスにも程があるのと、いくらなんでも職場でふざけすぎだから」
「そ、そうですね。アミアミはちょっと…」
伊織さんの威を借り、どさくさ紛れに私も異議を唱えてみた。
「えー?んー。じゃあ良いよ。オーソドックスに慧人と愛実ちゃんて呼ぶから」
ちぇ、という感じではあったけれど、意外にあっさりと諦めてくれたので、私はもちろん麻宮君もホッと胸を撫で下ろした。
「あ。それで、キミ達はどうするの?」
「え?」
「慧人と愛実ちゃん。二人はお互いの事をなんて呼ぶの?」
「なんてって…。今まで通り、綿貫ですけど?」
颯さんの質問に答えてから視線をこちらに移し、麻宮君は確認した。
「だよな?綿貫」
「あ、うん。私も麻宮君のままで…」
『伊織さん』『颯さん』はさほど抵抗を感じないけど、『慧人君』となると、どうにもこうにも呼び辛い。
何でだろ?
いかにも『ファーストネーム』っていう感じの響きだからだろうか?
「オレが避けたいのは名字をそのままダイレクトに発音する事だから。悪意とはかけ離れた、可愛らしいアレンジがされていれば、全然問題ナッシング!」
「いや、ナッシングって…」
「却下」
すると伊織さんが麻宮君に代わり、ズバッと判定を下した。
「だっさいネーミングセンスにも程があるのと、いくらなんでも職場でふざけすぎだから」
「そ、そうですね。アミアミはちょっと…」
伊織さんの威を借り、どさくさ紛れに私も異議を唱えてみた。
「えー?んー。じゃあ良いよ。オーソドックスに慧人と愛実ちゃんて呼ぶから」
ちぇ、という感じではあったけれど、意外にあっさりと諦めてくれたので、私はもちろん麻宮君もホッと胸を撫で下ろした。
「あ。それで、キミ達はどうするの?」
「え?」
「慧人と愛実ちゃん。二人はお互いの事をなんて呼ぶの?」
「なんてって…。今まで通り、綿貫ですけど?」
颯さんの質問に答えてから視線をこちらに移し、麻宮君は確認した。
「だよな?綿貫」
「あ、うん。私も麻宮君のままで…」
『伊織さん』『颯さん』はさほど抵抗を感じないけど、『慧人君』となると、どうにもこうにも呼び辛い。
何でだろ?
いかにも『ファーストネーム』っていう感じの響きだからだろうか?