痛々しくて痛い
「そうだったな。インタビュアーは俺だし。リアルタイムでその話を聞いてたんだから、ざっくりだけど内容は覚えてるよ」


頷きながらそう言ったあと、染谷さんは仕切り直し、という感じで話を続けた。


「で、件のイベントまで残すところあと8ヶ月となり、ぼちぼち企画が固まりつつあるらしい」

「どんな事をやるんですか?」

「えーっと…。事前に社員にアンケートを取って、そこから採用された企画なんだが、まず都内のイベント会場を貸し切って、ホールにて60周年記念式典、真々田屋商品の展示即売会、数時間で完成させられる小物のハンドメイド教室等を行い、屋外ではフリーマーケットを同時開催するらしい」


伊織さんの質問に資料を眺めつつ染谷さんは返答した。


「真々田屋をご利用いただいている皆様に、ご自身のオリジナル作品を心おきなく販売できるスペースを提供すると共に、社員並びにお客様同士の交流を図るのが目的らしい。ちなみに大型テントをいくつか設営して、その下に売り場を作っていただく予定なので、よほどの悪天候でない限りは決行するそうだ」

「なるほど。10月なら気候も安定してるし、おそらく大丈夫でしょう」

「だな。それで、同じく屋外の特設ステージにて、アイドルや芸人を招いてのライブも予定しているらしい。あとは屋台だな」

「屋台?」
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