痛々しくて痛い
「うん。毎年、通信教育の会社がネットで『全国制服人気ランキング』っていうのを発表してるんだけど、必ず上位50位以内には入ってるんだよー」

「……50位?」


『10位以内』ではなく?


そこまで幅があるっていうのはちょっとどうなんだろう?


何だか微妙な順位のような…と思ってしまった。


いや、全国規模のランキングなんだから、そこに入り込めたのはやっぱりすごい事なんだろうけど、渡辺さんはよくそんな中途半端なランクの制服の学校名を覚えていたなーなんて。


それとも、世間的な評価はどうあれ個人的にはドストライクのデザインで、強く心に記憶が刻まれたのだろうか。


私の母校の制服はグレーのブレザー、紺のチェックのスカート、水色のブラウスと首元に紺のリボンタイ、というのが基本スタイルだった。


もちろん、季節によってカスタマイズされる。


制服の良し悪しで学校を選んだ訳ではないので、私自身は自覚がなかったけれど、言われてみれば確かに時代にマッチした、無難でそこそこ可愛いデザインなのかもしれない。


ただ、着る人によって大きく差が出てしまうのだけどもね…。


とてもじゃないけど他の大多数の女子生徒のように膝上、つまり太もも部分まで足をさらけ出す勇気はなく、一番バランスが良いと思われる丈よりも大分長めにスカートを調整していたので、私の制服姿はどうにもこうにも野暮ったさが際立っていた。
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