痛々しくて痛い
家に帰ってさっそく、自室の押し入れの収納ボックスから、卒業アルバムを引っ張り出した。


手に取ったのは何年ぶりだったろうか。


卒業したばかりの頃に何度か開いただけで、それ以降はずっと仕舞いっぱなしで、存在自体忘れかけていた。


久しぶりに、思い出に浸ってみようかな…。


その心に従い、アルバムを手にいそいそとテーブル前まで移動すると、ケースから取り出し、そっと表紙を開いた。


「うっ」


しかし、ページを捲り、自分のクラスまで到達した所で一気にテンションが下降線を描く。


カメラに向かってとんでもなくひきつった、ぎこちない笑みを浮かべる、バストショットの自分の写真と対峙してしまったから。


……そうだよね。


これを見るのがいたたまれないから、すぐに押し入れに封印してしまったんだったよね…。


小、中のアルバムもそうだったもんね…。


しっかし、もうちょっとどうにか頑張れなかったのだろうか。


他の人はとても自然でフレッシュな、『青春真っ盛り!』という笑顔なのに。


確か、笑うように促されながら、何枚かは撮られたと思うんだよね。


その中で一番まともなやつが選ばれたハズなのに、それでもこのクオリティ…。


自分の腕が活かしきれず、カメラマンさんもさぞかしうんざりげんなりした事だろう。
< 55 / 359 >

この作品をシェア

pagetop