痛々しくて痛い
……というか、『制服のデザインが気に入っているからじっくり観察してみたい云々』と言っていたのは一体…。


「綿貫さんっ」


そんな風にぼんやりと考え込んでしまっていたけれど、若干イラついたようなその呼び掛けにハッと我に返る。


「もー。ちゃんと聞いてる?麻宮君の写真、他にないの?」

「あ、ごめんなさい」


狼狽えながらも慌てて返答した。


「部活紹介のページにも、載ってますよ」

「部活?」

「麻宮君、バスケ部だったから…」

「へー。そうなんだ!」

「どこどこ?早く教えてよ!」

「えっと…」


山本さんに促されるまま、私はアルバムをパタパタと捲り、当該ページに来た所でその写真を指差した。


「これです。真ん中の、番号4の人」

「おおー!カッコイイ!」

「ほんとだー。程よい筋肉の付き方だよねー」

「いわゆる細マッチョってやつ?」


「あ、そ、それで」


またもや蚊帳の外に放り投げられそうになった私は焦燥感にかられ、思わず会話に割って入ってしまった。


「これが、1年生の時の麻宮君です」


「…えっ?」

「うそっ!」

「チョー可愛いじゃん!!」


前日に久々に目にして、改めて度肝を抜かれたボーイッシュ麻宮君。


案の定、3人も心底驚いたようで、目を見開きながら興奮気味に言葉を発した。
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