痛々しくて痛い
「颯は元々フリーでやってたんだもんな」
「ハイ。『企業ロゴでもパンフレットでも、何でもデザインいたしますよ』って、サンプル持参で常日頃からあちこち営業かけてましたから。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、ちょこちょこ仕事もらえてたんですよ」
「それで真々田屋にも営業に来たんですか?」
「うん。そしたら人事の人に呼び止められてさ。『これから我が社では販売促進に力を入れて行くつもりなんだけど、協力してくれるつもりはある?』って言われて」
麻宮君が発した質問に、大庭さんはちょっと興奮気味に答えた。
「こりゃチャンス!と思ったよ。26の時勢いで独立しちゃったんだけど、根無し草でいる事にもう限界を感じ始めてたからさ。どこか一処に腰を据えて、じっくり仕事に向き合って行きたいな~なんて考えてた時に誘ってもらえたもんだから、こりゃ受けない手はないぜ!って」
「でも、ここの仕事はデザインだけじゃないですよね?っていうか、むしろそれ以外の業務の方が大多数を占めてると思うんですけど」
ここまでのやり取りを聞いていて、私は『やっぱ麻宮君てすごいな…』とつくづく感心してしまった。
遠慮がちではあるけれど、年上の方達に次から次へと疑問質問を繰り出せるんだもん。
私なんか、ただお話を聞いているだけで精一杯だというのに。
「ハイ。『企業ロゴでもパンフレットでも、何でもデザインいたしますよ』って、サンプル持参で常日頃からあちこち営業かけてましたから。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、ちょこちょこ仕事もらえてたんですよ」
「それで真々田屋にも営業に来たんですか?」
「うん。そしたら人事の人に呼び止められてさ。『これから我が社では販売促進に力を入れて行くつもりなんだけど、協力してくれるつもりはある?』って言われて」
麻宮君が発した質問に、大庭さんはちょっと興奮気味に答えた。
「こりゃチャンス!と思ったよ。26の時勢いで独立しちゃったんだけど、根無し草でいる事にもう限界を感じ始めてたからさ。どこか一処に腰を据えて、じっくり仕事に向き合って行きたいな~なんて考えてた時に誘ってもらえたもんだから、こりゃ受けない手はないぜ!って」
「でも、ここの仕事はデザインだけじゃないですよね?っていうか、むしろそれ以外の業務の方が大多数を占めてると思うんですけど」
ここまでのやり取りを聞いていて、私は『やっぱ麻宮君てすごいな…』とつくづく感心してしまった。
遠慮がちではあるけれど、年上の方達に次から次へと疑問質問を繰り出せるんだもん。
私なんか、ただお話を聞いているだけで精一杯だというのに。