不要なモノは愛
自己嫌悪に陥っているうちに、車は次の目的地へ到着していた。
「4時半からだから、ちょうどいい。もう混んでいるだろうけど、上からなら見えると思うから、行ってみよう」
何が4時半からで、何が混んでいるのか分からないけど、手をしっかり握って、進んでいくから付いていくしかなかった。
商業施設が入っている高いビルに入ると、迷わずエスカレーターで三階まで行き、中央広場まで進む。どんどん人が増えていく。
「この辺で見えるかな」
「わっ、大きい」
一人分空いていたところに私を押し込めて、松野兄は後ろに立つ。手すりを掴んで広場を見ると、三階まで届く大きなクリスマスツリーがあった。
「うん。もうすぐ点灯式が始まるよ」
「え、あ…うん…」
手すりに掴まる私の手の横に松野兄の手が出てきて、同じように掴まる。振り向くことが出来なかったが、後ろから私を覆うような形になっているのが分かる。
近い!
微かに松野兄の息遣いが聞こえてきて、私の心臓の動きが早くなった。
「4時半からだから、ちょうどいい。もう混んでいるだろうけど、上からなら見えると思うから、行ってみよう」
何が4時半からで、何が混んでいるのか分からないけど、手をしっかり握って、進んでいくから付いていくしかなかった。
商業施設が入っている高いビルに入ると、迷わずエスカレーターで三階まで行き、中央広場まで進む。どんどん人が増えていく。
「この辺で見えるかな」
「わっ、大きい」
一人分空いていたところに私を押し込めて、松野兄は後ろに立つ。手すりを掴んで広場を見ると、三階まで届く大きなクリスマスツリーがあった。
「うん。もうすぐ点灯式が始まるよ」
「え、あ…うん…」
手すりに掴まる私の手の横に松野兄の手が出てきて、同じように掴まる。振り向くことが出来なかったが、後ろから私を覆うような形になっているのが分かる。
近い!
微かに松野兄の息遣いが聞こえてきて、私の心臓の動きが早くなった。