不要なモノは愛
「あれー、小夏?…と、松野さん?どうして、二人が?」


行き先を聞こうと足を止めた時、駅から出てきたらしい一樹が横から歩いてきた。一樹も松野さんがいることに驚いている。

私だって、何でいるのか知りたい。松野さんは、私の腕を離して、両腕を組んで、小さくため息を付いた。

駅から出てきた人々が私たちをチラチラ見ながら、通りすぎていく。長身の一樹と松野さんは目立つに違いない。特に、若い女の人が見ていく。

二人ともかっこいいからだろうけど、目立つ二人と一緒にいるのは、あまり気分が良いものではない。早く帰りたい。


「小夏とご飯を食べようとしていたんだ」


「小夏と?いつの間に、そんな約束を?」


「約束なんて、していないよ…」


「話がしたかったから」


約束していないし、ご飯を食べるというののも今、聞いた。それに、したい話なんて、何もない。だから、帰りたい。本当に今すぐ帰らせて欲しい。
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