不要なモノは愛
「クスッ。何で、ずっと目を開けているんだよ。閉じるものだよ」


閉じるモノ…私は、暗示がかかってしまったように、松野兄を見ながら目を閉じた。

そうしたら、また唇を重ねられた。しまったと思ったが、遅い。少し離れただけでは、下がらない熱がまた上がるし、少し息苦しくなってきた。

どのタイミングで、どこで息をすればいいの?

口は塞がっているから、鼻?

少し口を開けて息をすればいいのかも…


「……ん!…んー」


新鮮な空気を取り入れようと、開けた隙間から生暖かいものが滑り込んできて、私の舌に触れる。

なにこれ…

初めて味わう感覚を受け入れられず、松野兄の胸を押す。


「何だよ?」


「何で、舌なんか入れるの?」


生暖かいものが松野兄の舌にだと分かったけど、何でそんなことをするのか分からなかった。

キスは唇を合わせるだけのものだと思っていたから。


「何でって、より気持ちよくなろうと」


バチーン!
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