欲しがりなくちびる
浩輔と繋がった部分だけが火のように熱くて、いつもより猛々しく抱く彼の下で、朔は子供がするみたいに頭を振っていやいやをする。
深手を負わせた獲物を弄ぶようにして抱いてくる浩輔に、このまま全てを奪われたいと願う。それは浩輔の全てを手に入れたいという強い気持ちの裏返しのようにも思えた。
お互いに果てては眠り、そしてまた身体を重ねては、寄り添って眠る。絵画教室に出掛けるためにセットしておいた目覚まし時計が鳴る前に、二人はもう一度愛し合った。
その夜から、再び二人はひとつのベッドで眠るようになった。
結子のことが気にならない訳ではなかったが、朔は彼女のことを一目で気に入ったことは事実だったし、浩輔が好きだと思う人を自分も同じように思えたことが何より嬉しかった。たったそれだけで、まだ浩輔と奥深いところで繋がっていられたような気がして、たとえ浩輔が彼女と身体の関係があったとしても構わないと思えた。
恐らくこういうところが、友人達が嘆く恋愛下手の原因なのかもしれないとも思う。けれども、浩輔が相手であれば、順番なんてものは関係ない。彼にとっての一番ではなくても傍にいるという事実だけが、朔にとっての真実だから。
深手を負わせた獲物を弄ぶようにして抱いてくる浩輔に、このまま全てを奪われたいと願う。それは浩輔の全てを手に入れたいという強い気持ちの裏返しのようにも思えた。
お互いに果てては眠り、そしてまた身体を重ねては、寄り添って眠る。絵画教室に出掛けるためにセットしておいた目覚まし時計が鳴る前に、二人はもう一度愛し合った。
その夜から、再び二人はひとつのベッドで眠るようになった。
結子のことが気にならない訳ではなかったが、朔は彼女のことを一目で気に入ったことは事実だったし、浩輔が好きだと思う人を自分も同じように思えたことが何より嬉しかった。たったそれだけで、まだ浩輔と奥深いところで繋がっていられたような気がして、たとえ浩輔が彼女と身体の関係があったとしても構わないと思えた。
恐らくこういうところが、友人達が嘆く恋愛下手の原因なのかもしれないとも思う。けれども、浩輔が相手であれば、順番なんてものは関係ない。彼にとっての一番ではなくても傍にいるという事実だけが、朔にとっての真実だから。