欲しがりなくちびる
まだ小さな子にも分かるように説明するにはどうすればいいのだろうか。朔は慎重に言葉を選びながら、彼に向き直る。
「真一君はさ。お風呂から上がったら、まず始めに何着るかな?」
「パンツ」
「次は?」
「半袖の白いTシャツ」
真一は大きな眼をくるんと回すと、真剣な表情で朔をじっと覗き込んでくる。
「そうだね。その二つは絶対に着るよね。何でだと思う? 人間の身体の一番大切な部分だから、服を着て守ってるんだよ。たぶん、れいこ先生も大切な物を守りたかったんじゃないかな。人間は動物と違って毛皮を着てないから、守りたいところを洋服で隠すの。だから、相手がお洋服で隠している部分は、勝手に触ったらだめなんだよ」
「でもママは僕のこと触るよ」
諭すように言えば、すかさず疑問が返ってくる。
「真一君はさ。お風呂から上がったら、まず始めに何着るかな?」
「パンツ」
「次は?」
「半袖の白いTシャツ」
真一は大きな眼をくるんと回すと、真剣な表情で朔をじっと覗き込んでくる。
「そうだね。その二つは絶対に着るよね。何でだと思う? 人間の身体の一番大切な部分だから、服を着て守ってるんだよ。たぶん、れいこ先生も大切な物を守りたかったんじゃないかな。人間は動物と違って毛皮を着てないから、守りたいところを洋服で隠すの。だから、相手がお洋服で隠している部分は、勝手に触ったらだめなんだよ」
「でもママは僕のこと触るよ」
諭すように言えば、すかさず疑問が返ってくる。